自 然 素 材 の 家
設計・監理:横田建築設計事務所
建築写真撮影:玉森潤一氏(玉森建築写真店)
“住まい手が人生の中で最も大切にしている事”それを雑談の中から汲みとり『カタチ』にしていく・・それが設計の仕事。「丈夫で」「使いやすくて」「美しい」住まいをつくる事を意識しています。中庭を設けて“光と風を家全体に気持ちよく拡散すること”をテーマに外部、内部空間とも飽きのこないシンプルなデザインを心掛け、室内は半階ごとに床をつくり空間を広く見せる工夫をしています。玄関までのアプローチは神社の参道のように演出し、内部空間は自然光をスポットライトのように採り入れ、風通しをよくするために様々な工夫を凝らしています。 |
外 観
出来た時が最高ではなく“時の経過と共に味わいが感じられる家”をテーマに考えています。
「土壁のように」という思いから“ワラスサ”を入れた外壁と木製の手摺が、昔の民家のような、
ほっとする景観をつくっています。屋上は明石大橋を望むことができる展望デッキです。
南東面全景
ワラスサを入れた
土壁のような外壁
南東面全景
ワラスサを入れた
土壁のような外壁
南西面夕景
玄関までのアプローチ
は神社の参道ように
屋上展望デッキ
明石大橋を望むことができます
2階キッチンから中庭を見る
内 観
「無垢」のフローリングやエコ壁・構造材あらわしの天井は夏の湿気を吸収し、快適で気持ちのいい住まいをめざしています。
階段は毎日の生活動線、楽しく昇降できるようにデザインを工夫しています。階段の、け込みからは風や自然光が入り、
ご家族の楽しそうな声や気配が感じられたら・・という思いからです。
玄関
正面の木は中庭です
和室
中庭を見る
階段
昼間の表情
階段
夜になると床が光ります
リビングからキッチンを見る
中央は光る床
キッチンから
階段室を見る
キッチンからリビングを見る
主寝室
子供室からロフトへ
ロフト
子供たちの格好の遊び場
施 工 階 段
この建物のメインの階段の桁は、設計事務所である横田建築設計事務所とこの建物の施主様といっしょに朝早くから、奈良県吉野郡吉野町の坂口製材所まで材料の調達に行きました。そこで、吉野栂の丸太材を施主様の目の前で製材をしていただき、その材料の残りの丸太を施主様が完成後のテレビ台の脚に利用しますとのことでしたので、坂口製材所の好意で脚の長さを製材機で揃えていただきました。また、その他の端材もいただいてまいりました。 そして、その材料を加工取付を行いました。その材料は、かなり重いものなので取付には、大工2人と私と設計事務所の横田さんとの4人で取付しましたが、大変苦労しました。 |
下記の写真:自社撮影
吉野栂 |
製材準備中 |
製材開始 |
製材中 |
製材完了 |
階段材 製品 |
階段桁加工開始 |
階段桁加工完了 |
階段桁受け材 |
階段桁取付完了 桁の切り口 年輪見えるかな? |
階段桁取付完了 裏側 |
階段 段板取付 |
階段 段板取付完了 養生中 |
階段完成 桁の切り口 年輪見えるかな? |
階段完成 裏側 |
階段完成 裏側 段板の間から 光が差し込む |
階段完成 桁の切り口 年輪見えるかな? |
施 工 光 る 床
昼の間は、上階の光を下階に、そして、夜には下階の照明の光を上階の床を照らしています。
昼間 上階の光が下階に |
夜 上階の照明器具の 光が下階に |
夜 下階の照明器具の 光が上階に |
昼間 上階の光が下階に |
昼間 上階の光が下階に |
この工事を通して思ったことは、気持ちのいい建物を作るには、設計者や施工者だけに任すのでわなく、設計者や施工者そして施主本人も参加して、3者でチームワークを組んで
積極的に家作りに取り組んで行くことが大切であると思いました。これからも、出来る限りいいものを作って行きたいと思います。